わがまま科学者の英語講座

科学系の英語だけでなく、広く「英語」についての話題

ディスコースマーカー(その4)順接

追加、例示、強調と考えてみましたが、今週は、「順接」です。順接というのは、文や句の前後が、理由、目的、原因などの順当な関係になっている論理です。簡単なものでは、「〜について」「〜に関して」という言い回しも含まれます。 理由と目的はしばしば分…

ディスコースマーカー(その3)強調

今回も簡単なディスコースマーカーで「強調」です。 「とりわけ」「重要なことは」などという言い方ですが、そのものを強調するやり方と、比較して間接的に強調するというやり方があると思います。 bizacademy.nikkei.co.jp 強調 especially particularily s…

ディスコースマーカー(その2)例示

今回も簡単なディスコースマーカー。for exampleに代表される 「例示」です。 例示とは、「例えば」「〜のような」ということなのだと思います。でも、考えてみると結構深いです。例えば、日本語で、 「コーヒーでも飲みませんか?」 と言いますが、この「で…

ディスコースマーカー(その1)追加

ディスコースマーカー(談話標識)は、文脈の流れや構造、文と文との論理関係を表す単語や句です。簡単に言えば、つなぎや論理の言い回しです。論理の展開が大切な論文執筆では、非常に重要であるのは明らかです。 Discourse marker - Wikipedia 高校レベル…

論文を書く(その4)

今回は、バイオ基礎系を中心に、いろいろな雑誌に掲載されていた論文の書き方の案内みたいなものをまとめてみました。今まで、こういうものをまとめてみたことはなかったのですが、結局、既に紹介した「The Science of Scientific Writing」 とStrunk-White …

論文を書く(その3)

今回は、自然科学分野の学術論文を書くという点では、直接役立つというわけではないが、何かの参考になるかもという「Caltech Rules カリフォルニア工科大・ルール」について。 CALTECH RULES FOR WRITING PAPERS HOW TO STRUCTURE YOUR PAPER AND WRITE AN …

論文を書く(その2)

今回は、ハーバード大学化学教室のWhitesides教授 (1939-)の論文執筆指南の紹介です。 ジョージ・ホワイトサイズ - Wikipedia ホワイトサイズ教授に聞く: プラズマナノテクノロジー Whitesides教授のラボがあるハーバード大学の建物。 Whitesides教授の論文…

論文を書く(その1)

しばらく前にネイチャー誌に「How to write a first-class paper」 という記事がでていました。既に読まれた方もいるかもしれません。 www.nature.com この記事の中でも紹介されているAngel Borjaさんによる論文の書き方の指南。 Angel BorjaさんのTwitter。

シソーラスとコーパス(その2)

今回は、英語論文のための表現集の紹介です。最近、ネットで時々話題になっていますが、まとめてみました。まず、ネットで話題になっていた英国マンチェスター大学のMorley博士の作製したサイトです。 The Academic Phrasebank Dr John Morley http://www.ph…

シソーラスとコーパス(その1)

改めて言うまでもありませんが、英語論文を書くときは、同じ単語や似た言い回しを同じパラグラフの中では繰り返し使わないというのが原則です。おそらく、珍しい単語(専門用語以外)ですとパラグラフどころか、論文の中で一回使ったら2度と使わないくらい…

科学文章作製の科学(その3)

わかりやすいサイエンスライティングのための「The Science of Scientific Writing」という記事についての「その3」、最終回です。 繰り返し言っているのは、文章の意味は、書き手ではなく、読み手が解釈することで決まるということです。その1とその2で…

科学文章作製の科学(その2)

サイエンスライティング指南の「古典」のようにも言われる「The Science of Scientific Writing」という記事についての「その2」です。 文章の意味は、書き手ではなく、読み手が解釈することで決まる。この観点から、読み手を想定し、読み手がよりよく理解…

科学文章作製の科学(その1)

日本語ですと、サイエンス系文章の作製では、「理科系の作文技術(1981年)」が昔から有名で、今年になって、その「まんが」バージョンができたようです。 さて、英語のサイエンス系の文章作製で、前回紹介したParamedicメソッドとともに有名なのが、サイエ…

Paramedicメソッド

日本語の文章では、よく「起承転結」というのが良い文章だとされています。ところが、英語の文章、特に米国の文章では、例えば起承転結を使う朝日新聞の天声人語なんていうのは「悪文」の典型であると判断されると聞いたことがあります。「起」として、余分…

Harvard style citationって何?

論文中の文献の引用の仕方については、学術雑誌によって、いろいろなスタイルがあります。よく見かけるのは、以下の2つのタイプでしょう。 一つ目は、文章中に数字で入れて、最後に番号順で示すというもの。例えば、NatureやScienceなどは、このスタイルを使…

CEとBCE

日本で世界史、日本史を学ぶ場合、年代を示すのに、BC、ADというのを使います。例えば、BC4世紀とか、2018 ADとか。 BCはBefore Christ(キリストの前)、ADはAnno Domini(主の時)というのはご存知の方も多いと思います。 ところが、米国で博物館などに行…

27の感情

去年の記事ですが、ヒトの感情(emotion)は、27のカテゴリーがあるのではないか、という論文が紹介されていました。 news.berkeley.edu これが元論文。 www.ncbi.nlm.nih.gov 27の感情というのは以下です。 admiration adoration aesthetic appreciation am…

故事成語

今日は、英語の「故事成語」を2つ紹介します。研究の説明でも使えそうです。 Gordian knot ゴルディアスの結び目 - Wikipedia 難問題、手に負えないような難問 cut the Gordian knot 難問を誰も思いつかなかった大胆な方法で解決する、問題を一気に解決する…

基礎・犬の形容詞

明けましておめでとうございます。 さて、2018年はDogの年です。 dogの形容詞はcanineですが、そのほかの動物の形容詞について。 まず、バイオ系ですと、誰でも知っているもの。 Dog - canine Cat - felinePig - porcine Mouse murine Cattle - bovineSheep …

基礎・ 紛らわしい単語1

このブログについて、敷居が高すぎて、閲覧数が上がらないということがあるのではないか、と感じています。そこで、敷居を下げるために、「基礎」のカテゴリーを設けて、もう少し更新を頻繁にすることにしました。基礎・がタイトルに付いたものは、上級者に…

inflammableの意味は?

inflammable の意味ってわかりますか。 「燃えやすい、可燃性の、引火性の」と辞書には書いてあります。 www.merriam-webster.com でも、in-が付いているので、「燃えない」という意味かもと考える人もいるでしょう。これは、逆の意味に理解したら、大変なこ…

大きな数字はこれを憶える

私は、あまり大きな数字には縁がないのですが、時々、million、円、ドルなどの関係がでてきて、すぐ想像できないことがありました。桁が直観的に想像できないので、しばらく考えてしまうという頭の悪さです。。 今回紹介したいのは、「これだけ憶える」こと…

アカデミックな語彙を増やす(その4)ネイティブ向けのボキャビルに挑戦

これまで、「アカデミックな語彙を増やす」ということで、小学校レベルから始まって、中高、大学・大学院入試レベルの語彙について議論してきました。しかし、ネイティブ教養人の語彙力を目指すためには、やはりネイティブ向けのボキャビルをやるのが効果的…

Googleイメージで単語を確認する

先日のブログで、単語が憶えられない最大の理由は、イメージがない事柄を憶えようとするからだという点を指摘しました。そこで、語彙力をつける方法として、具体的なイメージをつかむために、グーグル検索を使って、画像を見るという方法を紹介しました。今…

アカデミックな語彙を増やす(その3)入試レベル

前回までは、高校程度の単語について紹介してみましたので、今回から大学レベルの教養単語の話題です。そういう単語をどうやって知るか、ということです。 日本の英語教育でとても残念なのは、こういう単語のリストがほとんどネット上で見つからないというこ…

高校生物用語の英語を学ぶ

いきなりですが、テストです。 (1)以下の生物用語を、それぞれ英単語にしてください。 尿素 潜性 (遺伝学) 細胞内共生 動物相 新生代 延髄 (2語に) 重力屈性 コケ植物 ジベレリン 寄生 (2)以下の生物用語を日本語にしてください。blastula apopto…

whether they be

“whether they be" be動詞を原形で使う。この場合のbeは、areで置き換えても同じであると思うのですが、一つの聞こえのよい言い回しなのでしょう。 ここで議論されていました。 forum.wordreference.com 以下引用。 "Jane Eyre, by Charlotte BrontéAll men …

アカデミックな語彙を増やす(その2)「英検初段」を目指そう

ネイティブですと、英検1級の語彙力が、小学校卒業程度ということですが、現実に、英検1級合格という小学生もいるようですので、そういうことなのだと思います。つまり、英検1級は、学術的な深さなどなくても大丈夫だということでしょう。 しかし、私は、日…

アカデミックな語彙を増やす(その1)基礎

今回から数回にわたって、英語の語彙力を増やすということについて触れてみたいと思います。日常的に科学研究をしていて、論文を書く、英語で研究者と連絡を取るなどという場合、必要とする語彙力というのは、おそらく1万語(日本の英検でいうと、準1級から1…

ネガティブな単語

科学研究者というのは、論文や日常的な文章を読みますが、文学的な文章などを読む時間が少ないと思います。米国人が教養人のようになるための単語集などを眺めていると、科学的な文章で見かけるような単語については、非常に高度なものを知っている。ところ…