わがまま科学者の英語講座

科学系の英語だけでなく、広く「英語」についての話題

基礎

ダウンロード可能な英語単語帳のリスト

無料で公開しているリストのまとめです。 高校生物用語 UVL1万語プロジェクトの2500語リスト UVL1万語プロジェクトの10000語リスト 10回分のディスコースマーカーのリストを公開しています。

アカデミック・フレーズバンク

以前、The Academic Phrasebank Dr John Morley というWebサイト、ブックを紹介しました。 bioenglish.hatenablog.com The Academic Phrasebank Dr John Morley Academic Phrasebank | The University of Manchester 最近、この日本語訳の本が発売されていま…

アカデミック英語を磨く

今回は、アカデミックな英語を書くためのトレーニング本を3つ紹介します。 The Elements of Style これはあまりに定番ですので、今更紹介する必要もないと思います。 こちらが2020年版らしいです。私は中身を見ていないので、どのように違うのか、わかりませ…

UVL10000から厳選した英単語リストUVL2500(β版1.0)を無料公開

春です。大学や大学院に新しく入学された方も多いと思います。たまたまvocabulary.comで春の単語リスト(20単語)を見かけました。UVL10000には、こんな単語もほとんど網羅されているはずです。 さて、今回は、UVL10000の中から4分の1ほどの単語(約2500語)…

究極の英単語リストUVL10000(β版2.0)を無料公開(その2)

究極の英単語リストUVL10000 β版2.0 (UVL10K-2019-2)を公開します。 (UVL10000作製の趣旨は、(その1)を参考) 究極の英単語リストUVL10000(β版)を無料公開(その1) 今回のβ版2.0では日本語訳語を付けました。また、β版1.0で見つけた間違いなどを多数…

究極の英単語リストUVL10000(β版)を無料公開(その1)

私は、日本の英語教育で欠けているのは、英語そのものを学ぶことではなく、英語で様々な知識を得ることができるようになるという観点だと思っています。Wikipediaの項目数では、英語は日本語の5倍の項目があります。それぞれの項目も10倍くらいの内容がある…

査読(その1)総論

最初に、このブログ中のリンクを少し追加しましたのでお知らせしておきます。 ------------------- さて、今回から「査読」について考えてみます。 まず、300年ほど前からあるという査読というのは、人類の科学研究の歴史から見ると、そんなに長い文化ではな…

プレゼンテーション(その4)スタンフォード・マコーネル方式3

スライドによるプレゼンテーションの方法を、具体的に指南するスタンフォード大学のマコーネル教授の「Designing effective scientific presentations」。 最後です。 まとめると、 スライドのフォントからレイアウトまで、聴衆のことを考える。 スライド、…

プレゼンテーション(その3)スタンフォード・マコーネル方式2

スライドによるプレゼンテーションの方法を、具体的に指南するスタンフォード大学のマコーネル教授の「Designing effective scientific presentations」。 前回の続きです。 13:51 以前は、スライドの枚数は「1枚1分ルール」が基本だった。 ただ、パワーポ…

プレゼンテーション(その2)スタンフォード・マコーネル方式1

前回は、ハーバード大学ジェフ・リクトマン教授の「プレゼンのおきて」でした。これは、「気を散らさないように」「単純に」といった大まかな精神論みたいなものを説いたものでした。 今回から、スタンフォード大学のスー・マコーネル教授の「Designing effe…

プレゼンテーション(その1)プレゼンのおきて

今回から、研究者のプレゼンテーションの方法についての話題です。この手のものは、日本語の成書も多数売られています。ただ、その多くがプレゼンテーションの本場ともいえる米国で毎日のようにセミナーなどを豊富に聞いたという著者によるものではなく、日…

ディスコースマーカー(その10)場所、位置

対比の最後は、場所と位置。このシリーズは今回で最後です。 場所や位置の関係を対比するというのは、日常生活では常にありますが、論文でも写真などにある構造の場所や位置というのを対比するという場合にしばしば使います。 これまでの10回分のリストを一…

ディスコースマーカー(その9)時、順番

対比の3回目は、時、順番です。 時間とは幻想である 2018年5月初旬の新刊書Carlo Rovelli の「The Order of Time」という本が話題になっています。これまでもしばしば主張されてきたことですが、「時間とは幻想である」。 Nature誌の書評から。 というわけ…

ディスコースマーカー(その8)違い

今回は、「違い」の表現。 文章や論文を書く時は、何かを較べて、違うということを示す作業が大切です。米国の大学では、学生のレポートや論文書きなどを支援する専門のスタッフを配したWriting centerみたいなものが非常に充実しています。こんな教育を受け…

ディスコースマーカー(その7)同一、類似

このシリーズ、次は「対比」です。以下の4回分の内容があります。 1.対比(同一、類似) 2.対比(違い) 3.対比(時, 順番) 4.対比(場所, 位置) 今回は、同一、類似。同一は同じということ。 一方、類似というのは、似ている、ほぼ同じということなのでし…

ディスコースマーカー(その6)結論

追加、例示、強調、順接、逆接と考えてみましたが、今週は、「結論、まとめ」です。結論というのは、文章の最後や、最後のパラグラフの最初に使うようなものが典型でしょうか。 ところで結論というのも考え出すと、そんな単純なものではありません。 こうい…

ディスコースマーカー(その5)逆接

前回は順接でしたが、今回は、but, however, althoughなどの「逆接」です。逆接とは、前と後が逆の関係にあったり、前の内容から予想されることをくつがえす、というような論理の接続です。 ここで確認しておきたいのは、逆接というのは、しばしば主張の強調…

ディスコースマーカー(その4)順接

追加、例示、強調と考えてみましたが、今週は、「順接」です。順接というのは、文や句の前後が、理由、目的、原因などの順当な関係になっている論理です。簡単なものでは、「〜について」「〜に関して」という言い回しも含まれます。 理由と目的はしばしば分…

ディスコースマーカー(その3)強調

今回も簡単なディスコースマーカーで「強調」です。 「とりわけ」「重要なことは」などという言い方ですが、そのものを強調するやり方と、比較して間接的に強調するというやり方があると思います。 bizacademy.nikkei.co.jp 強調 especially particularily s…

ディスコースマーカー(その2)例示

今回も簡単なディスコースマーカー。for exampleに代表される 「例示」です。 例示とは、「例えば」「〜のような」ということなのだと思います。でも、考えてみると結構深いです。例えば、日本語で、 「コーヒーでも飲みませんか?」 と言いますが、この「で…

ディスコースマーカー(その1)追加

ディスコースマーカー(談話標識)は、文脈の流れや構造、文と文との論理関係を表す単語や句です。簡単に言えば、つなぎや論理の言い回しです。論理の展開が大切な論文執筆では、非常に重要であるのは明らかです。 Discourse marker - Wikipedia 高校レベル…

基礎・犬の形容詞

明けましておめでとうございます。 さて、2018年はDogの年です。 dogの形容詞はcanineですが、そのほかの動物の形容詞について。 まず、バイオ系ですと、誰でも知っているもの。 Dog - canine Cat - felinePig - porcine Mouse murine Cattle - bovineSheep …

基礎・ 紛らわしい単語1

このブログについて、敷居が高すぎて、閲覧数が上がらないということがあるのではないか、と感じています。そこで、敷居を下げるために、「基礎」のカテゴリーを設けて、もう少し更新を頻繁にすることにしました。基礎・がタイトルに付いたものは、上級者に…