これまで、「アカデミックな語彙を増やす」ということで、小学校レベルから始まって、中高、大学・大学院入試レベルの語彙について議論してきました。しかし、ネイティブ教養人の語彙力を目指すためには、やはりネイティブ向けのボキャビルをやるのが効果的でしょう。今回は、そういう教材を紹介します。
まず有名なのは、米国の予備校The Princeton Reviewの「Word Smart」という本。定番といったところでしょうか。私もずっと前に利用しました。
Word Smart, 5th Edition (Smart Guides) Princeton Review
見出し語1400語。GREレベル。
More Word Smart (Smart Guides) Princeton Review
見出し語800語。GREレベル。
新しい版も最近出たようです。
Word Smart, 6th Edition: 1400+ Words That Belong in Every Savvy Student's Vocabulary (Smart Guides) 6th Edition
More Word Smart, 2nd Edition: 800+ More Words That Belong in Every Savvy Student's Vocabulary (Smart Guides)
その他、よく見かける本で安価なものには、
Merriam-Webster's Vocabulary Builder Mary W. Cornog
3500語ということです。
1100 Words You Need to Know Murray Bromberg
Word Power Made Easy: The Complete Handbook for Building a Superior Vocabulary
https://www.amazon.co.jp/Word-Power-Made-Easy-Vocabulary/dp/110187385X
私がよく使ったのは、Charles Harrington Elster氏の本です。
Verbal Advantage: Ten Easy Steps to a Powerful Vocabulary Charles Harrington Elster
見出し語は500語。GREレベル。ネイティブスピーカーの5%に相当する語彙力を目指すというのを売りにしています。ただ、これは見出し語に加え、説明にでてくる単語もマスターした場合。1回10語ずつ憶えていく形になっていて、1回ごとに簡単なクイズがついています。よく知られている教材なので、あちこちで内容を見ることができます。
オーディオ版のものもあって、1回分20分くらいの説明で学習するようになっています。米国ではAudible(Amazon)が扱っています。
Charles Harrington Elster氏は、これと全く同じフォーマットでGREレベルから更に上を目指す教材も作りました。これは、かなりマニアックな単語も扱っています。
Word Workout: Building a Muscular Vocabulary in 10 Easy Steps
Charles Harrington Elster
Charles Harrington Elster氏の教材は、単語の説明が簡潔であっさりしています。
Charles Harrington Elster氏について。
もう少し講義のようなものがよいと言う場合は、オンライン、マルチメディア大学教養講座Great Coursesのこれがおすすめです。背景やエピソードなどが多く、楽しい教材です。米英の文化などにも接することができるのも秀逸です。Audibleなどのオーディオブックを利用すると、安価で入手できると思います。
Building a Better Vocabulary (Great Courses)