わがまま科学者の英語講座

科学系の英語だけでなく、広く「英語」についての話題

査読(その3)オープンサイエンス

「オープンサイエンス」という言葉を見かけたことがあると思います。

 

この言葉、研究者の立場ですと、雑誌の「オープンアクセス」を思い浮かべることが多いのです。しかし、「オープンアクセス」というのは、「オープンサイエンス」の1つの実践方法に過ぎないということを知っておくべきでしょう。「オープンサイエンス」の中には、プレプリントの運動なども含まれるわけです。

 

世界、そして日本の政府関係でも推進しようとしているわけですから、先進的過ぎてあやしい運動というわけではなく、これが科学の未来の姿なのです。

 

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu22/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/12/08/1380241_04.pdf

 

 

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これには論文の「査読」をどうするのか、ということも関わってきます。プレプリント運動というのは、おそらくプレプリントして公開された「論文」を多くの人が読み、コメントしたり、その査読をする、というところも期待されていると思うのです。


ですから、プレプリントには、コメント欄も設けられています。

 

 

こういうところには、どんどんコメントをするというのが、「オープンサイエンス」なのだと思います。大学院生やポスドクでもどんどんやってみたらどうでしょうか。