「オープンサイエンス」という言葉を見かけたことがあると思います。
この言葉、研究者の立場ですと、雑誌の「オープンアクセス」を思い浮かべることが多いのです。しかし、「オープンアクセス」というのは、「オープンサイエンス」の1つの実践方法に過ぎないということを知っておくべきでしょう。「オープンサイエンス」の中には、プレプリントの運動なども含まれるわけです。
世界、そして日本の政府関係でも推進しようとしているわけですから、先進的過ぎてあやしい運動というわけではなく、これが科学の未来の姿なのです。
これには論文の「査読」をどうするのか、ということも関わってきます。プレプリント運動というのは、おそらくプレプリントして公開された「論文」を多くの人が読み、コメントしたり、その査読をする、というところも期待されていると思うのです。
ですから、プレプリントには、コメント欄も設けられています。
こういうところには、どんどんコメントをするというのが、「オープンサイエンス」なのだと思います。大学院生やポスドクでもどんどんやってみたらどうでしょうか。