わがまま科学者の英語講座

科学系の英語だけでなく、広く「英語」についての話題

プレゼンテーション(その4)スタンフォード・マコーネル方式3

スライドによるプレゼンテーションの方法を、具体的に指南するスタンフォード大学のマコーネル教授の「Designing effective scientific presentations」。 最後です。 まとめると、 スライドのフォントからレイアウトまで、聴衆のことを考える。 スライド、…

プレゼンテーション(その3)スタンフォード・マコーネル方式2

スライドによるプレゼンテーションの方法を、具体的に指南するスタンフォード大学のマコーネル教授の「Designing effective scientific presentations」。 前回の続きです。 13:51 以前は、スライドの枚数は「1枚1分ルール」が基本だった。 ただ、パワーポ…

プレゼンテーション(その2)スタンフォード・マコーネル方式1

前回は、ハーバード大学ジェフ・リクトマン教授の「プレゼンのおきて」でした。これは、「気を散らさないように」「単純に」といった大まかな精神論みたいなものを説いたものでした。 今回から、スタンフォード大学のスー・マコーネル教授の「Designing effe…

プレゼンテーション(その1)プレゼンのおきて

今回から、研究者のプレゼンテーションの方法についての話題です。この手のものは、日本語の成書も多数売られています。ただ、その多くがプレゼンテーションの本場ともいえる米国で毎日のようにセミナーなどを豊富に聞いたという著者によるものではなく、日…

ディスコースマーカー(その10)場所、位置

対比の最後は、場所と位置。このシリーズは今回で最後です。 場所や位置の関係を対比するというのは、日常生活では常にありますが、論文でも写真などにある構造の場所や位置というのを対比するという場合にしばしば使います。 これまでの10回分のリストを一…

ディスコースマーカー(その9)時、順番

対比の3回目は、時、順番です。 時間とは幻想である 2018年5月初旬の新刊書Carlo Rovelli の「The Order of Time」という本が話題になっています。これまでもしばしば主張されてきたことですが、「時間とは幻想である」。 Nature誌の書評から。 というわけ…

ディスコースマーカー(その8)違い

今回は、「違い」の表現。 文章や論文を書く時は、何かを較べて、違うということを示す作業が大切です。米国の大学では、学生のレポートや論文書きなどを支援する専門のスタッフを配したWriting centerみたいなものが非常に充実しています。こんな教育を受け…

ディスコースマーカー(その7)同一、類似

このシリーズ、次は「対比」です。以下の4回分の内容があります。 1.対比(同一、類似) 2.対比(違い) 3.対比(時, 順番) 4.対比(場所, 位置) 今回は、同一、類似。同一は同じということ。 一方、類似というのは、似ている、ほぼ同じということなのでし…

ディスコースマーカー(その6)結論

追加、例示、強調、順接、逆接と考えてみましたが、今週は、「結論、まとめ」です。結論というのは、文章の最後や、最後のパラグラフの最初に使うようなものが典型でしょうか。 ところで結論というのも考え出すと、そんな単純なものではありません。 こうい…

ディスコースマーカー(その5)逆接

前回は順接でしたが、今回は、but, however, althoughなどの「逆接」です。逆接とは、前と後が逆の関係にあったり、前の内容から予想されることをくつがえす、というような論理の接続です。 ここで確認しておきたいのは、逆接というのは、しばしば主張の強調…