わがまま科学者の英語講座

科学系の英語だけでなく、広く「英語」についての話題

プライマーとプリマー

"Primer"

分子生物学の関係ですと、Primerといったら、プライマー。普通は、サンガー法のDNA配列決定やPCRに使う短い単鎖のDNAというイメージでしょうか。英語でも、その読み方は「プライマー」です。

 

雑誌Neuronの「Primer」。実験法などの最初の取っ掛かりを紹介するという趣旨であると思います。この場合のPrimerは、「入門文献、入門書」という意味でしょうか。

http://www.cell.com/neuron/libraries/primers

 

科学者の方は、つい、これをプライマー、と読んでいる人が多いのではないでしょうか。手元の辞書を御覧ください。

www.merriam-webster.com

 

米国人でも、プライマーと発音する人がいるのですが、この意味で使う場合は、「プリマー」と発音するのが正しいということになります。日本の本でも、「ちくまプリマー新書」というシリーズがありますがこれは正しい。しかし、一方で科学系の入門書や記事などで、「プライマー」というカタカナを使っているものがかなりあるようです。

 

今日の話題は、英語のプリマーでした。